30代サラリーマンの葛藤

仕事にとって大切なことを書いたり書かなかったり

業務を振り返る KPT法

業務を振り返る

仕事をしていく上で、案件(プロジェクト)が終わるごとに振り返る機会があると思います。

スケジュール通りだったのか?

予実の工数はどうだったのか?

仕様に問題なかったか?

技術はおいついていたか?等々 作業を改善、効率化して、生産性向上を図るためには、会社や自分が所属している組織、プロジェクト、チームとして、そして、自分自身を振り返る必要があります。 この、振り返りをする方法に「KPT法」という振り返り方法があります。 今日は、「KPT法」による振り返り方法について説明します。

KPT法」とは?

KPT法」の「KPT」は、以下の頭文字をとった言葉で、振り返りの際に、大きく以下の3つの観点を洗い出すという手法です。 ●Keep(良かったこと)KPT」の「K」は、「Keep」の意味で、良かったこと、つまり、継続していくことです。 ●Problem(悪かったこと)KPT」の「P」は、「Problem」の意味で、悪かったこと、つまり、問題や課題があり、これから解決したり、もう意味がないために止めたりすることです。 ●Try(次に試すこと)KPT」の「T」は、「Try」の意味で、次に試すこと、つまり、次に新たにチャレンジしたり、試みてみることです。

KPT法」による振り返り方法!

KPT法」による振り返り方法は、特に規定されているものではありませんが、プロジェクトやチームの複数人で実施する場合は、ファシリテーターを決めて、基本的には、以下の流れで実施します。 1.Keep(良かったこと)の書き出し まず最初に、Keep、つまり、良かったこと、継続することを、どんなに些細なことでも良いので、各人で付箋に書きます。 ※一人一個ではなく、一人で複数個出す方が良いです。 2.Keep(良かったこと)の合意 各人が付箋に書き出したKeepを集め、カテゴライズして、プロジェクトやチームとして良かったことや継続することを話し合い、合意します。 3.Problem(悪かったこと)の書き出し 次に、Problem、つまり、悪かったこと、問題、課題を各人で付箋に書きます。 4.Problem(悪かったこと) の合意 各人が付箋に書き出したProblemを集め、カテゴライズして、プロジェクトやチームとしての問題や課題を共有し、取り組むべき事項を合意します。 ※振り返りの場では、問題や課題の解決策までは議論せずに、取り組むべき事項の合意までとし、実際の解決策の検討や計画は別途、実施します。 5.Try(次に試すこと)の書き出し 最後に、Try、つまり、次に新たにチャレンジしたり、試みてみたいことを各人で付箋に書きます。 6.Try(次に試すこと)の合意 各人が付箋に書き出したTryを集め、カテゴライズして、プロジェクトやチームで新たに取り組むことを合意します。 7.合意したことの確認 Keep、Problem、Tryの観点で振り返り、それぞれで合意した事項を参加者で確認します。 これで、「KPT法」による振り返り会としては終了です。

KPT法」による振り返りのポイント!

先にも述べましたが、「KPT法」による振り返りのポイントは、些細なことでも良いので、とにかく書き出すことが重要です。 また、書き出した事項については、どんなことでも批判しないことも重要です。

まとめ

KPT法」は、あくまでも振り返りの手法であり、振り返りそのものを実施することに意味があります。 また、振り返りも長い期間を空けずに、定期的に繰り返し実施することにより改善され、効果が出てきます。